レース予想の具体例
2001年04月22日
東京競馬場第10R メトロポリタンS 2300m芝 4歳以上OP ハンデ戦
※注) 馬柱・調教参照のこと。

まず、調教に目をやる。

01. オースミタイカン
調教判定 C タイム平凡で、先週一杯に追っているが、まるで良いタイムは出ていない。Dに近いCと判断。調教だけなら消しの方向で考える。
02. ジーティーボス
調教判定 A 11日に南Wで追ったタイムは良い。さらに 18日一杯に追って5Fで 49秒台、3ハロンで36秒前半とかなり良いタイムをたたき出している。状態は非常に良好。
03. バンブーマリアッチ
調教判定 C〜B 馬なりで全体は54秒であるが、2Fで25秒台 ラストは12.5秒と3ハロン以降を強く追ってまずまずの時計。
04. ファイトコマンダー
調教判定 B 18日の追いきりは全体が54秒であるがここでは、その前に52秒台、終いを伸ばす調教でそれほど下がっていると言うものではなく、これならば良い意味で平行線程度を保っていると見る。
05. トシザブイ
調教判定 B 11日DWで追いきったタイムは全体にそこそこ良いタイム 上がりも12.2秒で切れている印象、18日は全体に一杯に追ったようで、全体の時計を伸ばしている。上がりもさほど落ちているわけではなく、判定Bとなる。
06. クラフトマンシップ
調教判定 D 休養明けにも関わらず一杯に追われた時計がまるで出ていない。
07. サニーサイドアップ
調教判定 C 全体の時計が遅すぎる。この前走で02着がありそのときの時計にほぼ類似の時計ではあるもののこの状況からは、上積みは感じられず、ほぼ平行線と見る調教。
08. ヘッドシップ
調教判定 B タイム良、判定表のほぼBに当たる。前走と比較してほぼ同様ということで良い意味の平行線と見る。
09. リベレーション
調教判定 B(Aに近いB) 判定表の[B]だが、[A]に近い。良い状態と見てよい。
10. ホットシークレット
調教判定 B
11. ロードアックス
調教判定 C
12. ミラクルタイム
調教判定 D

以上が調教判定。もっとも状態良いと読めたのは02.ジーティボス

次に展開を評価する。

まず、ハナを奪いに行く馬は、このメンバーであれば10.ホットシークレット、もしくは11.ロードアックス
ロードアックスが逃げるとすれば、ホットシークレットは控える。2番手〜3番手に付ける可能性があるのが4.ファイトコマンダーで、いずれの形であってもホットシークレットがペースの中心になる。とすると、ホットシークレットはどのくらいで走るのか?これまでのレースを見ていくと、この前走が35.2秒で2番手で阪神大賞典を走っている。控えることもできる馬のため、それほどペースを上げて逃げるとは考えにくく、これまでの流れから 前3ハロンは37.5秒、差し馬が3コーナー付近から早めに仕掛けて行く可能性はないとは言えないが、そういった、走りをする可能性のある馬はこの中では見当たりにくく。また、東京競馬場ということを考えると最後の直線が長いだけに、捲りに行くとすれば4コーナー手前。つまりここでは、上がりはホットシークレットの持つ上がりが36.5秒ぐらいと推定できるので、これを逆転できそうな馬を探す。ペースはスローでこのぐらいの上がりであれば、34.5秒 35.0秒といった上がりを持つ馬は逆転可能と判断できる。前が37.5秒ということは、先行馬が38.0秒 差し38.5秒 追い込み 39秒で展開を見ていくと各馬の推定上がりタイムは(馬名略)

01. 先行 36.0秒
02. 差し 不明
03. 先行 35.5秒
04. 先行 35.0秒
05. 差し 35.0秒
06. 差し 36.0秒
07. 差し 34.5秒
08. 差し 36.5秒
09. 追込 35.0秒
10. 逃げ 36.5秒
11. 先行 36.5秒
12. 差し 36.0秒
おおよそこのようなタイムが推定できる。とすると、展開予想で候補として上げられる馬は 01.オースミタイカン 02.ジーティーボス 03.バンブーマリアッチ 04.ファイトコマンダー 05.トシザブイ 07.サニーサイドアップ 09.リベレーション そして、そのまま、10.ホットシークレット。展開から、以上の8頭が候補となる。展開では、まず02.ジーティボスが不明となっているが、これは、3走前と前走がダートで、2走前がマイル戦であることから、上がりは変わるものと考えるが、1600mのハイペースで上がり36.8秒であるので、距離長く、スローのここであれば、もう少し速い上がりは出せるであろう。と考え一応候補として入れる。また調教が[A]ということを考慮に入れれば、コレよりも少しだけ速い上がりだとしても、前の方へつけていけば、十分粘り切ってしまう可能性も考えられるわけである。そして、この中で、01.オースミタイカン 調教からは消しの方向。次に、03.バンブーマリアッチ 前走が35.4秒の上がりではあるが、前につけて、上がり勝負のレースで35.4秒で01着に1.0秒の10着。これはこういった速い上がりが要求されているにも関わらず、対応できていない根拠となり、同様の展開が予想され、そこそこ上がりの速い馬がいることを考えるとここでは用が無いと見ていける。これで6頭。この展開で最も抜け出す可能性があるのは 04.ファイトコマンダーと 09.リベレーション、07.サニーサイドアップ、ただ、09リベレーションは距離に不安が残る。と考えれば、調教も[B]で上がりも安定、距離に不安なく斤量にも問題の無い軸馬は04.ファイトコマンダーで、サニーサイドアップも候補として上げられる。ただ、調教的にはファイトコマンダーのほうが状態は良い。そしてここで一つ付け加えたいのは、牝馬は、激走すると、目に見えぬ疲労を残しやすく、ここでは中2週。前走を見ると前々走が37.0秒の上がり、前走が34.3のかなり速い上がり。それも10番人気で。過去の成績から見てもこの上がりはこの馬にとって本格化と捕らえるよりは、激走と捕らえるのが普通であろう。ただ、正直ここでこの上がりを同じ斤量で見せた馬を切り捨てられるほど悪い状態でもないので、押えに回した。

ここから流しで 04 から 02,05,07,09,10 以上5点で勝負。
【結果】
ラップ 7.1-11.4-11.7-11.9-12.2-12.5-12.2-12.1-12.1-11.8-11.8-12.2
7.1-18.5-30.2-42.1-54.3-66.8-79.0-91.1-103.2-115.0-126.8-139.0
(30.2-35.8)
<払戻金・給付金>
単勝 02 6430円
複勝 02 1260円
04 200円
05 230円
枠連 2-4 20410円
馬連 02-04 28120円
ワイド 02-04 4810円
02-05 4200円
04-05 640円

以上のような結果となった。
ここで誤算であったのは逃げたのがホットシークレットないし、ロードアックスではなかったことだが、特に予想に影響は無く、ジーティーボスは予想どおり前でしかも逃げて粘り切ってしまった。トシザブイも良く追い込んでいるが、位置取りが後過ぎた点で届かなかったと見れる。また、とりあえず押えたサニーサイドアップは予想通りの結果となった。
具体例 その二
2001年05月04日 京都競馬場第11R 京都新聞杯 3歳 OP 芝2000m

まず、このレース、ぱっとトラックマンの印を見てこれは…と思った。理由は、前走毎日杯でクロフネに惨敗しているコイントスが1番人気だったから。なぜに?と思われるかもしれないが、この馬はクロフネに02着、しかし、これは惨敗。0.9秒もの差をつけられていたのである。このレースでクロフネがレコードで走ったとでも言うならばわからないでもない。しかし、開幕週の阪神で時計の出やすい馬場でやや速い時計ではあるが、これはクロフネに引っ張られて出た時計でもあるので、価値は薄い。そしてこの0.9秒の間に入れる馬がこの中に居ないとは思えないことがまず、過剰人気馬と判断した。

次に2番人気が推定されるのは05.ボーンキング この馬も以前から私は速い時計での勝ち星がない。にも関わらず血統から人気になっていくタイプの馬 ここでも少し怪しいと踏んだ。

ただ、固定観念という可能性もあるため冷静に判断する必要はある、一応コレで切れると判断が可能となれば、ここは少なくとも配当は3000円以上を望めると考え。少し大きい勝負に出た。

では調教判断から。

01. トーヨーウッズ
調教判定 C(?) エラーのため不明だが、前走の時計が良く、中8週にも関わらず一杯に追ってる時計が無い。そこでとりあえず[C]判定で留めておく。
02. イケハヤブサ
調教判定 B
03. シノグラフィー
調教判定 C
04. ダイワアンデス
調教判定 C以下
05. ボーンキング
調教判定 B
06. ミレニアムバイオ
調教判定 A
07. ダークウィザード
調教判定 C
08. パラダイスパーム
調教判定 C 平行線
09. オースミステイヤー
調教判定 B
10. テンザンセイザ
調教判定 B
11. コイントス
調教判定 C以下
12. ストラブスキー
調教判定 B 中一週考慮し、上がりは良い。
13. サンライズペガサス
調教判定 C以下
14. エイシンスペンサー
調教判定 Bの上
15. モニュメンタル
調教判定 B
16. ワンモアバンクオン
調教判定 D
17. ダイタクバートラム
調教判定 D

調教に関しては以上のような印象である。

次に展開面から
まず逃げを打つ可能性が高いのは12.ストラブスキー 次に01.トーヨーウッズ。そして03.シノグラフィーといったあたりが推定される。ストラブスキーの逃げは2200mで35.4秒で逃げており、01.トーヨーウッズはダート1600mで35.5秒での逃げ。ハナを主張しているのは12.ストラブスキーで、トーヨーウッズがどの程度で競り掛けるかにもよるが、ダート1600mで35.5秒で逃げバテしている事を考慮に入れれば、芝とはいえ距離の長いここは押えていく可能性のほうが高い。シノグラフフィーも控えて良績があるので、ここでは逃げるとは思えない。ならば、ハナはストラブスキーでペースはこの馬が作ると考えると、この馬のペースは 前3Fが 36.0秒 上がり36.0秒程度のミドルペースが考えられる。では一頭一頭の上がりはどうなるであろうか?
01. トーヨーウッズ 不明
02. イケハヤブサ 追込 35.0秒
03. シノグラフィー 先行 37.0秒付近
04. ダイワアンデス 差し 36.0秒付近
05. ボーンキング 差し 36.0秒付近
06. ミレニアムバイオ 先行 36.0秒付近
07. ダークウィザード 差し 36.0秒付近
08. パラダイスパーム 先行 36.0秒付近
09. オースミステイヤー 先行 35.5秒
10. テンザンセイザ 差し 35.0秒付近
11. コイントス 差し 35.0秒付近
12. ストラブスキー 逃げ 36.0秒
13. サンライズペガサス 先行 36.0秒
14. エイシンスペンサー 差し 34.5秒付近
15. モニュメンタル 差し 35.0秒
16. ワンモアバンクオン 先行 36.0秒
17. ダイタクバートラム 差し 35.5秒
大体以上のような計算であろう。とすれば、最も抜ける可能性が高い馬は
14.エイシンスペンサー ついで09.オースミステイヤー 10.テンザンセイザ、11.コイントス 16.モニュメンタル、このあたりが上げられる。調教を見ると、ミレニアムバイオが[A]判定、上記展開で上がった馬のほか、06.ミレニアムバイオが加わる。判定Cはこの中で11.コイントスがC以下で、他は[B]以上、ここでは消しても良い。つまり買い目は14からの流しで06,09,10,16以上4点

不安であればコイントスも押えておいたが、不安は感じなかった。正直あまりにも調教が良くないと判断できたからである。
ラップ 12.3-10.8-11.6-11.9-12.1-12.5-12.1-12.2-12.1-12.2
12.3-23.1-34.7-46.6-58.7-71.2-83.3-95.5-107.6-119.8
(34.7-36.5)
<払戻金・給付金>
単勝 10 2700円
複勝 10 590円
14 550円
09 1130円
枠連 5-7 8830円
馬連 10-14 22090円
ワイド 10-14 4020円
09-10 7150円
09-14 7580円
BACK 目次 NEXT
Top Back