競馬用語辞典
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グイッポ
さく癖(さく癖 参照)の俗称。空気を呑み込む癖で馬には割合多い。胃腸を害して栄養不良になったり、疝痛を起こしやすい。軽度のうちは矯正できるが、習慣性になった場合は矯正は難しい。
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空胎 【くうたい】
種付けしても受胎しなかった場合、または種付けをせず、受胎していない場合をいう。
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癖馬 【くせうま】
馬自体が何らかの癖を持っているという言葉ではなく、レースや調教でまともに走らない馬をクセ馬と呼んでいる。ゲートで膠着して出ない馬、直線走路で内にササッたり、外によれたりする馬、またコーナーで外に逃げ逸走するなど、騎手の意志にさからう動きをする馬のことをいう。
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口取り 【くちとり】
競走の前にゲートに誘導したり、ゲート内で抑えるために口をとることも口取りと言うが、一般的には勝った馬がウイナーズ・サークルあるいは馬場内で行う記念撮影のことを指す。
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口向きが悪い 【くちむきがわるい】
ハミ受けのことで、口向きの悪いという場合は騎手の思い通り馬を操作できないということである。硬口(かたくち)という言葉も口向きの悪いことで、レース中に頭を上げたり、引っかかったりする馬がこれにあたる。
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口向きを作る 【くちむきをつくる】
調馬策馴致で、ハミが口角に当たる感覚を覚えさせること。
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口を割る 【くちをわる】
競走馬がレース中に口をパクパクさせること。掛かっている場合が多い。
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屈腱炎 【くっけんえん】
競走馬が疾走する上で負担のかかる前肢に起こりやすい腱の病気。管部の裏側がはれることも多いし、競走馬の能力を著しく減退させ、完治するまでには長い日数が要る。また、最悪の場合は廃役ということになりかねない重大な運動器病で、骨折より始末が悪いといわれている。
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クッション砂 【くっしょんすな】
ダートコースで、一番上に敷かれている粘土分の少ない柔らかい砂で、クッション効果を発揮する砂。厚く敷かれているほど、脚ヌキが悪くなり時計がかかる。
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首の上げ下げ 【くびのあげさげ】
馬はフットワークに合わせて首を上下する、この上げ下げの差で勝敗がわかれることもある。
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クモズレ
ともずれともいう。後肢の球節(蹄の上の方にくるぶしのように膨らんだところ)の下部に出来る円形のむくれ傷のこと。これは馬場の砂などによって擦傷した外傷で、競走馬は後肢の踏み込みがよいため起こりやすい。予防するために球節の後ろに革や布を当てるが、これを“くもずれよけ”という。
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クラシック
明け3歳馬によって争われる五大レースのことで、桜花賞、皐月賞、オークス(優駿牝馬)、ダービー(東京優駿)、菊花賞を指す。GTレースの天皇賞や有馬記念をクラシックと呼ぶ人もいるが、本来は3歳の五大クラシックだけをいう。
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鞍 【くら】
馬の背中において人や荷を乗せるための馬具。また、馬具としての鞍のほかに「ひと鞍でも多く乗りたい」とか「ひと鞍ひと鞍大事に…」など、騎手の話す言葉の中に出てくる鞍はレースを意味するもので、“鞍数(くらかず)”と言えばレース数のこと。
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クラシックホース
3歳クラシックレースのどれか一つ以上を勝った馬のこと。
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鞍職人 【くらしょくにん】
馬の鞍は職人による手作りで、鞍を作る職人のことである。競走馬用の鞍は通常の乗馬用調教用の鞍とは異なり、軽さが要求され、重さは乗馬用のものの約1/10程度である。
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クラブ馬主 【くらぶばぬし】
馬主登録をした人が、競走馬の馬代金を何口かにわけて、出資者を募集するしくみで一口馬主とも言われる。
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グランプリ
ファン投票によって行われるGTレースのことで、有馬記念、宝塚記念がそれにあたる。
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グリーンチャンネル
衛星放送、ケーブルTVなどによる競馬専門番組で、農林水産省提供のもと番組が構成される。スカイパーフェクTVなどで見ることができる。
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グレード制 【ぐれーどせい】
重賞競走を格付けする制度で、GT、GU、GVの3段階に分けられるダート、距離、馬齢などによって分けられるレースの頂点に位置するレース体系のこと。
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グレーホース
芦毛の馬のこと。
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クレバカード
中央競馬会が発行するカードで、開催中の競馬場に入場するとポイントが加算され獲得ポイントに応じて、賞品をもらえる制度。
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