競馬用語辞典
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気合 【きあい】
馬の走る気、闘志のことをいう。
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キ甲・キ甲が抜ける 【きこう・きこうがぬける】
キ甲とは、馬の首と背の境にある膨らんだ部分のことで、幼いうちは目立たないが、成長するにつれて、高くなり、はっきりとしてくる。これをキ甲が抜けるという。
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キザミ蹄鉄 【きざみていてつ】
スベリ止めのためにキザミを入れた蹄鉄のこと、つまりスパイク効果の高い蹄鉄であるが、馬場を痛めるため、通常蹄鉄への加工は禁止されている。
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騎座 【きざ】
騎手が馬上で正しくバランスを推持するために両膝で締め付けるように乗っている。この膝のことを騎坐という。
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騎手の手が動く 【きしゅのてがうごく】
騎手が手綱をしごくことをいう。
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騎手 【きしゅ】
競走馬を操る乗り手のこと。
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騎手免許・試験 【きしゅめんきょ・しけん】
ダレでも騎手になれるわけではなく、騎手免許を持った人が騎手になれる。そのためには中央競馬会、もしくは地方競馬全国協会の行う騎手試験を受験し合格しなければならない。
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気性 【きしょう】
その馬が持って生れた性格で、遺伝的要素が大きいが、牧場や、厩舎などで起きた事故や、経験などの後天的要因によって変わる場合もある。レースに与える影響も大きく、臆病な気性なのか、闘争心の強い気性なのか、入れ込みやすい気性なのか重要なポイントとなる場合も多い。
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騎乗合図 【きじょうあいず】
出走馬がパドックを15分ほど周回すると、『止まれ』の合図がでる、その後騎手に騎乗の合図がでる。
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騎乗契約金 【きじょうけいやくきん】
専属騎手の場合、所属厩舎から、毎月決まった額の給与を貰う。
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騎乗馴致 【きじょうじゅんち】
人が騎乗するのに慣れさせる訓練。
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騎乗手当 【きじょうてあて】
競走馬のレースに騎乗することによって競馬会から騎手に手当が出る。
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騎乗停止 【きじょうていし】
騎手に対する処分の中でも厳しいもので、戒告、過怠金などより重い制裁。騎乗停止に該当する事項は競馬施行規定126条に明記されているが、一般的には進路妨害などで降着、失格となった場合が多い。騎乗停止期間中は、中央競馬だけではなく、外国を含む地方競馬にも騎乗できない。
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奇跡の血量 【きせきのけつりょう】
父母を一代目とした場合、三代目と四代目に同じ祖先(種牡馬)があると、その血量を18.75%もつ馬ができる。生産理論のひとつで“フィッツラックの18.75%理論”といわれるもの。
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基礎牝馬 【きそひんば】
同じ牝系に属する馬のグループを“ファミリー”と呼ぶが、多くの優れた馬を送り出したファミリーの基礎ともいうべき役割を果たした馬を基礎牝馬という。
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黄旗 【きばた】
時計旗といわれるもので、ゲートの5メートル前にあるスタートラインの内側にこの黄旗を持った係員がいる。発馬後先頭馬の通過と同時に旗は振り下ろされ、それを見た計測係がストップウォッチを押してそのレースのタイムが計測される。現在はスタートラインに赤外線による自動タイム測定器があり併用されている。
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決め手 【きめて】
一般には得意わざという意味で使われるが、競馬用語としてはレースにおける勝ち馬あるいは連対馬の戦法(逃げ、先行、差し、追い込み)を決め手とか決まり手と言う。また、「決め手(脚)がある」という場合は勝負を決める末脚があると言うことで、差し、追い込み型の馬を指すことが多い。
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脚質 【きゃくしつ】
各馬の決め手につながる得意な戦法(走り方)を脚質という。通常逃げ、先行、差し、追い込みの4つに分けられているが、ペースによって先行策もとれるし、抑えて行って追い込むこともできる馬を自在型と言っている。こういうタイプを“脚質に幅がある馬”とも言う。馬の成長とともに脚質は変わることも多く、固定的なものではない。
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ギャロップ・キャンター
ともに駆歩のことだが、緩い駆歩をキャンター(canter)といい、襲歩または競走駆歩と呼ばれる速い駆歩をギャロップ(gallop)と呼んでいる。もちろん競馬はギャロップで争われる。
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厩舎 【きゅうしゃ】
厩(うまや)ともいい、馬を入れる建物のこと。一人の調教師が管理する厩(うまや)全体を厩舎ということも多い。
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厩舎情報 【きゅうしゃじょうほう】
調教師や、調教助手・厩務員など厩舎関係者から得られる情報のことを。
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厩舎割当制度 【きゅうしゃわりあてせいど】
競馬会が調教師に厩舎を貸し付ける制度。
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九州産馬限定戦 【きゅうしゅうさんばげんていせん】
九州で生産された馬限定のレースで、この番組があるのは小倉競馬場だけ。地元の生産を奨励する目的で行われている。
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球節炎 【きゅうせつえん】
管骨と第1指骨をつなぐ間接の部分を球節といい、その部分に発生する炎症。
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厩務員 【きゅうむいん】
厩舎で馬の世話をする人。トレーニング・センター場長の承認の上で、調教師との間に雇用契約を結んでいる。原則として1人あたり2頭の持ち馬の一切の面倒をみている。
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休養明け 【きゅうようあけ】
前走から長い間隔をあけて出走することを言い、通常3ヶ月以上の休養を挟んで出走する場合に使われる。
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矯正馬具 【きょうせいばぐ】
競走馬の気性難を矯正するために使われ、レースに集中させるため視覚や聴覚をコントロールするための馬具。
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競走馬 【きょうそうば】
競馬を行う馬のこと。
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競走馬のふるさと総合案内所
【きょうそうばのふるさとそうごうあんないじょ】
中央競馬会の助成を受けて、日本軽種馬協会が運営している北海道にある、牧場見学の申し込みや、セリ市日程確認や、乗馬施設などを案内してくれる。北海道静内にある。
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兄弟姉妹 【きょうだいしまい】
馬の社会は人間の社会と違って同じ父を持っても兄弟とは言わない。種牡馬は1年間に何10頭も種付けをすることもあり、これをすべて兄弟馬というと大変な数になってしまうからで、同じ母馬から生まれたものだけを兄弟馬と言っている。父が同じ場合を全兄弟(姉妹)といい、父が違っているときは異父兄弟または半兄弟という。
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曲飛節 【きょくひせつ】
馬の後脚の大きく屈曲した部分を飛節といい、人間の足で言えば、足首に当たる部分で、通常この飛節から、球節にかけては、管骨がまっすぐに伸びているのが正常であるが、この管骨が内側へそれている場合を曲飛節という。逆にこの屈曲が少なく、後脚がまっすぐに伸びているように見える場合を直飛節という。
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距離適性 【きょりてきせい】
競走馬は距離によって適性が異なり、それぞれの馬によって距離による得手不得手がある。その馬にとって適した距離があり、その対応能力によって有利になるがこれを距離適性という。
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ギリギリの仕上げ 【ぎりぎりのしあげ】
贅肉をすべて落とし、必要な筋肉だけを残した最高の状態で、これ以上落とした場合、細めに転じてしまう状態を言う。
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気を抜く 【きをぬく】
馬が本気で走ろうとしないこと。
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禁止薬物 【きんしやくぶつ】
馬の競走能力を一時的に高め、または減ずる薬品(薬剤)が競馬施行規定第79条に規定されており、これを投与されその影響があるとみなされる馬は、出馬投票が出来ない。
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近親・近親交配 【きんしん・きんしんこうはい】
サラブレッドの場合、通常5代前までに同じ名前の馬が2度以上表れているものをいう。異系交配に比べ優秀馬の出る確率が高いとされている。近親繁殖というのもまったく同じこと。
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近走成績 【きんそうせいせき】
ここ最近のレース成績。
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金曜追い 【きんようおい】
何らかの理由で、水曜または木曜に追いきりができなかった馬が金曜に追いきること。
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斤量 【きんりょう】
負担重量のこと。現在は重量の単位はkgを使っているが、初期の競馬は斤(0.6kg)が単位だったことから、今でも負担重量のことを斤量と言っている。
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